税理士の仕事には様々な経験が役に立ちます

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経験値

こんにちは、練馬区の税理士須江です!

経験がものをいう仕事

先日サッカーの日本代表の発表があり、クラブチームで出場機会の全くない本田選手の選出に異論の声もありましたが、ハリルホジッチ監督は、本田選手の経験値が重要であるという発言をしていました。

これはサッカーに限らずどの様な仕事でも経験というものは重要な要素であり、税理士も例外ではありません。

単純な作業を要する仕事ではそれほど経験値による差が出ませんが、税理士の仕事は税金や会計だけにとどまらず、お客様の様々なご相談事に応えていく必要がある為、専門的な知識はもちろんの事、それ以外の様々な経験が大切になって来ます。

経験はお金では買えない

もし私がお客様の立場で、10年前の私と現在の私のどちらと顧問契約を結ぶかと言えば間違いなく現在の自分です。

理由は、経験値の差でお客様にご提供できるサービスの質が現在の自分の方が圧倒的に高いからです。

税理士試験に合格したのが、約15年程前でしたので、10年前の自分は既に5年程税理士としてのキャリアがありますが、当時の自分の事を思い返すと、まだまだな部分が沢山あります。(もちろん現在の自分もまだまだ十分とは言えませんので日々研鑽していますが・・・)

税務の専門的な知識だけで考えれば、税理士試験合格直後の自分が一番あったかもしれません。

但し、税理士試験で必要とされる知識の殆どは実務の現場では殆ど使わない知識ばかりです。

もちろん最低限の知識として必要ではありますが、実務の現場では会計学や税法以外の様々な知識が要求され、それは実務の現場で経験を積むことによってでしか得る事が出来ません。

税法の知識は専門学校に通って勉強すれば得る事が出来るので、時間とお金があれば身に着ける事が可能です。

しかし、税理士として実務の現場で要求される経験は、実務の現場で経験して初めて身に着ける事ができる事柄が多いため、お金で買う事は出来ません。

税務会計以外の知識や経験

税理士の仕事をしていく上で必要な税務会計の知識は最低限必要なものであり、今後も日々勉強していく必要があります。

しかしながら、専門的な知識以外の様々な知識や経験というものが、実務の現場では必要とされます。

例えば、10年前の私と現在の私とでは以下の様な経験値の差があります。

・過去に携わった案件の件数

経験年数に比例して、様々な業種の経営者の方とお会いする機会も増えますので、色んな業界の知識が身に付きますし、それを他のお客様にフィードバックすることが出来る様になります。

実務経験が浅い時期は、目の前の作業をこなすのに精一杯になりますので、お客様の為に様々な提案をする余裕はあまりありませんでした。

現在は、適正な申告をするだけではなく、さらにその1歩先まで踏み込んだ提案をすることが可能です。

・税務調査の立会の場数

税務調査も経験年数に比例して場数をこなしていく事が出来ます。

税務調査は場数が非常に大切になって来ますので、様々な経験を積むことにより税務調査で指摘されそうな事に関しては予め備えておくことが出来る様になります。

・過去に勤務していた経験

私は大手の会計事務所と中堅の会計事務所2社で合計10年ほどの勤務経験がありますので、他の会計事務所の実情をある程度理解しています。

例えば、小さな会計事務所1社で3年しか実務経験が無い人に比べればそういう部分での経験値の差はあります。

他の会計事務所のサービスレベルや価格設定に関してもある程度分かりますので、その経験を基に他社との差別化を図ることも可能です。

また、私は信用金庫に勤務していた経験がありますので、資金繰りや融資の知識に関しては他の税理士に比べれば豊富ですので、それも自社の強みとなっています。

(資金繰りや融資に関する知識は税理士試験では問われませんので、この分野に関する知識が豊富な税理士は意外と少ないのが実情です)

・独立税理士としての経験

経験値としてはこれが一番大きな差になります。

勤務税理士としての経験値と独立税理士としての経験値は雲泥の差になる事は身をもって経験しています。

仕事を0から増やしていく営業の苦労や資金繰りの苦労(銀行借入の経験等)、自分のサービスの価格設定やお客様との価格交渉から契約締結及び契約解除に至る経験等は勤務税理士では到底経験出来ない事柄ばかりです。

中小企業の経営者が顧問契約先になる税理士としては、実際に自分が経営を経験してみなければ単なる机上の空論になってしまいますので、この部分の経験が実務の現場では最も大切であり、この経験値は独立開業しない限りは絶対に身に着ける事は不可能です。

・人脈の広がり

独立開業してから経験できる大きな出来事としては、人脈が広がる(広げる)という事です。

司法書士や社会保険労務士等の他士業との人脈は勤務税理士の頃もありますが、勤務税理士の頃と実際に独立開業してからでは繋がりの濃さが全く違います。

勤務税理士の頃は相手からは取引先の会計事務所の一社員でしかありませんが、独立開業してからは事業主としてお付き合いをさせて頂く事になりますので、相手の見方も全く変わってきます。

どの様な業者と提携するかは自分で決める必要がありますし、その責任も全て自分で背負う事になりますので、信頼できるパートナーを自分で探し出す必要もあります。

異業種交流会に出たり、他の士業の方からご紹介して貰ったりしながら信頼できる様々な専門家との人脈を増やしていく事にも独立してから力を入れてきました。

この様な経験で広がる人脈は独立開業しない限りは絶対に身に着ける事は出来ないと思います。

また、私が信用金庫に勤めていた当時の上司や先輩はすでに支店長になられている方も沢山いますし、同期でも既に副支店長になっている人が数人います。

従いまして、融資に関するご相談に関しては、いつでも相談できる人が自分の周りに沢山いるのも、弊社の強みの一つになっています。

この様な人脈も10年前の自分には全くありませんでしたので、当然お客様に価値提供できるサービスの質は現在の方が断然高いと言えます。

・人生経験

仕事以外でも様々な人生経験が実務の現場では役に立ちます。

例えば、結婚していなければ結婚生活というものを経験できませんし、子供がいなければ子育ても経験出来ません。

趣味やプライベートでの経験等、一見仕事とは直接関係のないような事でも、お客様と密接なかかわりをもつ税理士という仕事をする上では役に立つことも多いです。

お客様に様々なアドバイスをする上で、お客様の家族構成やお客様の趣味や人生観というものを理解していなければなりません。

その為には、常日頃からのお客様とのコミュニケーションが非常に大切であり、お客様とコミュニケーションを取る上において人生経験が豊富な方が良い事は言うまでもありません。

まとめ

独立開業して4年半程経ちますが、この期間に経験してきたことは勤務税理士として10年間で経験してきたことに比べれば数倍もの差があると感じています。

独立開業して初めて経験出来る事も多々ありますし、これからも様々な経験を積んでいく事になります。

また、お客様から教わることも非常に多い職業でもあり、年長のお客様は人生の先輩でもあり、経営者としても先輩経営者の方が沢山いらっしゃいますので、お客様とお話しすることによって色々な事を教えて頂く機会も多いです。

まだまだ自分は税理士としては若輩者の部類に入りますので、これからも様々な経験を糧にしてお客様にさらなる価値提供を出来る様に心がけて行きたいと思います。

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