こんにちは、練馬区の税理士須江です!
サービス内容を決める
税理士として独立開業するに当たって、どの様なサービスを提供するかを決める必要があります。
もちろん、お客様のニーズに合わせてサービスの内容も変化していくものではありますが、事務所の基本となるサービスに関してはある程度の方向性を示していく必要があります。
私自身も独立する前から、自分が独立したらこういうサービスを提供したいという思いや、ビジョンというものを持ちながら税理士事務所に勤務していました。
弊社の法人向けの基本サービスは月次巡回監査と月次決算です
このサービスを基本サービスにしようと思った理由は、独立前に勤務した2カ所の会計事務所での経験からです。
1カ所目の事務所
最初に勤務した事務所では記帳代行がメインの事務所でした。
今から15年ほど前の時代ですので、パソコンでの安価な会計ソフトがまだ世の中に浸透していない時代で、会計事務所でもソフトメーカーの高額な専用機を使っていた時代です。
世の中的にも今でいう自計化よりも記帳代行が会計事務所のメインの業務だった時代だと思います。
記帳代行の場合は、お客様から資料を郵送して頂き、その資料を基に事務所内で会計ソフトに入力をすることになります。
送って頂く書類も現金出納帳又は領収書・通帳のコピー・売掛帳・買掛帳があれば試算表は作成できます。
また、上記の書類ではなくお客様の方で会計伝票を起票して頂き、その伝票だけを送ってもらい、会計事務所はその伝票に基づき会計ソフトに入力をするケースもありました。
今では考えられませんが、原始証憑を殆ど見ることもなく送られてきた資料のみで会計入力を行い試算表が出来たら、預かった資料と一緒にお客様へ郵送していました。
従いまして、お客様と会うのは基本的に決算の時に申告書が出来たら印鑑を貰いに行くとき位でしたので、お客様の事もあまり理解せずに、ただ送られてきた資料を基に会計帳簿と申告書を作成するという作業がメインの業務でした。
2カ所目の事務所
2カ所目の事務所はTKC会員の事務所でしたので、基本的に月次巡回監査が基本の業務でした。
入社したのは10年以上も前でしたので、まだまだ自計化は浸透しておらず、お客様の所へ伺ってお客様の資料を見ながら会計ソフトへ入力を行っていましたし、TKC特有の3枚伝票なるもので会計処理を行っていた会社もある時代でした。
しかし、次第に弥生会計等の安価な会計ソフトが浸透してきたため、徐々に自計化率も上がって行き、独立する時には自計化による月次巡回監査と月次決算を行っている顧問先の割合がかなり増えて来たこともあり、これが今の弊社の基本サービスとなっています。
2ヶ所の事務所を経験して
記帳代行メインの事務所と月次巡回監査を行う事務所2社を経験してきて、私は迷うことなく月次巡回監査を基本サービスにしようと決めました。
これは、どちらが良い悪いという問題ではなく、税理士が提供するサービスは税理士ごとに異なり、お客様は自分に合ったサービスを選択する必要があります。
最初の事務所は記帳代行がメインの事務所でしたので、上述した様に原始証憑を殆ど見ないでただ単にお客様の作成した資料を基に入力をする単純作業でした。
今から考えると、月次決算とは程遠いレベルでしたので、意味のない試算表を作り続けていたように思います。
また、決算の時以外にお客様に会う事も殆どなく、何か相談をされるという事も殆どありませんでした。
2カ所目の事務所で月次巡回監査で毎月お客様の所へお伺いするようになると、基本的にお客様の原始証憑をきちんと見る様になり、そこから月次決算の精度を高めてお客様に意味のある正確な試算表を提供できるように工夫をするようになりました。
また毎月お伺いして経営者の方と色々なお話をする中で様々な相談に対応する必要もありました。
記帳代行と月次巡回監査と両方の事務所を経験して、月次巡回監査の方が圧倒的にお客様の為になる仕事が出来ているという実感がありました。
この様な経験から、月次巡回監査と月次決算を弊社の基本サービスにすることにしました。
まとめ
税理士によって提供されるサービスは千差万別です。
税理士を選ぶ際には、その税理士がどの様なサービスを提供してくれるかをきちんと確認してから契約をする必要があります。
月次巡回監査による月次決算のサービスを受けたいと思われたお客様はお気軽にご連絡下さい。