クラウド会計について

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廣升健生さんのセミナーに参加してきました

先月クラウド会計の第一人者とも言える廣升健生さんのセミナーに参加してきました。

セミナーの内容はクラウド会計ではなく、廣升さんがクラウド会計を使う上でたどり着いたワンクリックオペレーションの内容についてがメインでした。

セミナーの内容に関してはここでは記載しませんが、クラウド会計で業務の効率化が出来るわけではなく、クラウド会計を使って業務の効率化をするために行き着いたものがワンクリックオペレーションであったという趣旨の内容でした。

今回は廣升さんの自主開催セミナーということもあり、クラウド会計の実情等についての話を色々と聞けたのも非常に参考になりました。

セミナー後の懇親会も非常に有意義でした

今回はセミナー後に参加者同士の懇親会もあり、この懇親会でも廣升さんを始め同業者の方から非常に参考になる話を沢山の聞くことが出来ました。

廣升さんの自主開催セミナーということもあり、セミナー参加者の中にもクラウド会計を沢山使っている方もおり、実際に使っている方の話を色々と聞かせて頂くことが出来ました。

やはり実際にクラウド会計を使っている方の生の声はとても参考になります。

クラウド会計について

弊社が使用している弥生会計も最近はクラウド会計に力を入れており、ここ数年は弥生会計のセミナーに行くと8割方クラウド会計の話ばかりです。

ソフトメーカーはクラウド会計を導入すれば自動で会計帳簿が作成出来るということを謳い文句に宣伝をしていますが、実際に実務で使っている税理士さんの話を聞くと、現場レベルではまだまだ自動化どころか、税理士が求める要求に対して機能的に全く追い付いていないのが実情の様です。

クラウド会計で自動で取り込めるのは、ネットバンキングのデータとクレジットカードのデータがメインになりますが、まだまだ色々と課題が多いという話でした。

逆にクラウド会計で自動取り込みが出来ないものとして以下の取引があります。

・現金の領収書

・ネットバンキングの契約をしていない銀行口座

・売掛金及び買掛金の計上

・小切手や手形取引

売掛金は請求書のソフトと連動できれば自動化できますが、それ以外の取引を自動化するのは技術的にはなかなか難しいでしょうね。

現金の領収書に関してはスキャナーで取り込んだり、スマホで撮影して取り込んだりという方法はありますが、手間を考えるとあまりメリットが無い様な気もしますし、その辺りを懇親会で廣升さんに聞いた所、廣升さんの事務所ではクラウドワーカーを使って、レシートの内容をスプレッドシート等に文字起こしをして貰って、そのスプレッドシート等のデータをクラウド会計に取り込んでいるという事でした。

また、懇親会の席でクラウド会計を熱心に研究されている税理士さんと話をした所、発生主義で月次決算をきちんとやりたい会社にはまだクラウド会計は向いていという話をしていましたし、自計化できちんと入力が出来る会社にクラウド会計を勧める理由がないですよねという話もされていました。

その税理士さんにどういうお客さんにクラウド会計を勧めてますか?と訪ねたところ、こちらから積極的に勧めることはしていないけど、ITリテラシーが高くて、お客様からのクラウド会計を使いたいという要望があった場合のみ対応しているとの事でした。

まとめ

私はまだクラウド会計を利用していませんが、実際に積極的に利用している税理士さんの生の声を沢山聞けただけでも非常に有意義なセミナーだったと思います。

現時点ではまだまだ自動化というには程遠い感じが否めませんが、ITやAIの技術の進歩は目覚ましいものがありますので、今は出来ない事も近い将来には簡単に出来るようになるかも知れませんので、引き続きクラウド会計の動向には注視していきたいと思います。

また、セミナーのメインテーマであるワンクリックオペレーションに関しては、少しずつ勉強して取り入れて行きたいと思いました。

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