売掛金の管理をちゃんとしていますか?

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売掛金

こんにちは、練馬区の税理士須江です!

売掛金の管理は大切です

会社を経営していく上で売掛金の管理は非常に大切です。

仕事が完了したら請求書を発行して、入金になったのを確認して完了となります。

この売掛金の管理ができていない会社も結構あります。

仕事が忙しくて、請求書を発行するのを忘れたり、請求書は発行したけども入金管理があまくて、未収になっていることに気が付かなかったりと、非常に勿体ないです。

せっかく仕事をしたのにお金をきちんと回収しなければ、会社にとっては大きな損失です。

売掛金管理のポイント

上記にも記載しましたが、仕事が忙しくて請求書の発行を忘れてしまうのは論外です。

さすがに税理士も請求書が無ければ売掛金が漏れているかどうかは分かりません。

きちんと請求書の発行をしていることが前提ですが、以下の様なポイントに注意してください。

・きちんと発生主義で会計処理を行う

発生主義とは仕事が完了した段階で売上を計上する会計処理になります。

仕事が完了して請求書を発行した段階で以下の仕訳を計上します。

売掛金 / 売上高

この売上が入金になった時に以下の仕訳を計上して売掛金を消し込みます。

普通預金 / 売掛金

きちんと発生主義会計で記帳をすることにより、売掛金残高がいくらあるのかを帳簿上できちんと把握する事が出来る様になり、売掛金の回収漏れがなくなります。

ちなみに発生主義に対して現金主義という経理方法もあり、現金主義の場合は、売上代金が回収になった時に以下の仕訳を計上します。

普通預金 / 売上高

現金主義の場合は入金になった時に売上を計上するだけなので、経理処理は楽ですが売掛金を使用しませんので売上の未収があっても帳簿上では発見できません。

自社で会計ソフトに入力している場合は、きちんと発生主義にすることにより、売掛金の管理を帳簿上ですることが出来ます。

・請求書に入金日を記入する

記帳代行を税理士に依頼している会社の場合は、自社で上記の様な管理は出来ませんので、売上代金が入金になったら請求書に入金日を記載する等の管理をして、入金漏れがないかを把握する必要があります。

売上が入金になったらその請求書の隅に入金日を記載しておくことで、入金日の記載がない請求書がまだ回収できていない売掛金となります。

・売掛金の管理台帳を作成する

エクセル等で売掛金の管理用の表を作成するのも一つの方法です。

紙の台帳で売掛帳を作成する方法もありますが、手間がかかるのでエクセルで管理した方が効率的です。

・ネットバンキングを利用する

ネットバンキングを利用すれば、パソコンで通帳の入出金の明細をいつでも確認することが出来ます。

ネットバンキングを利用していないと、通帳を記帳しに行かなければ入出金の内容を確認できませんので、タイムラグが生じてしまいます。

ネットバンキングを利用する事により、売上の入金状況をいつでも確認することが出来るため、売掛金の管理にも非常に有効です。

記帳代行を依頼している場合は要注意です

税理士に記帳代行を依頼している会社は売掛金の管理を自社できちんと行わなければなりません。

記帳代行をしている税理士が、発生主義で会計処理を行っていれば、未回収の売掛金に気付いてもらえる可能性もありますが、現金主義で会計処理を行っていれば、税理士側で売掛金の未収に気付いて貰えることは不可能です。

期中現金主義で記帳代行をしている税理士さんから弊社に変更されたお客様の中には、上記の理由から売掛金の未回収が散見されるケースが多いです。

そもそも期中は現金主義で入力を行い、期末に発生主義に修正する方法は、税理士サイドとしては会計処理が楽ですが、きちんとした会計処理ではありませんので、期中に作成する試算表は全く意味をなさない資料になります。

記帳代行を依頼している会社は税理士に現金主義と発生主義のどちらを採用しているかを確認された方が良いと思います。

まとめ

家に帰るまでが遠足である様に、入金になるまでが仕事です。

自社で経理の自計化をされている会社に関しては、発生主義できちんと会計入力をすることにより、帳簿上で売掛金の管理をすることも可能になります。

税理士に記帳代行を依頼している会社に関しては、上記の方法等により自社でしっかりと売掛金の管理をしていく必要があります。

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