こんにちは、練馬区の税理士須江です!
弥生フォーラムとは?
弥生㈱が年に1回、弥生PAP会員向けに行っているもので、今後の弥生の方向性や開発中の機能についての説明があります。
弊社は会計ソフトは、弥生会計しか使っていませんので、毎年必ず参加するようにしています。
今年のメインの内容はクラウド会計についてでした
毎年弥生㈱の社長の岡本浩一郎さんが、お話をしますが、今年の話のメインはクラウド会計に関する内容でした。
話の内容は以下の様なものでした。
・弥生会計もクラウド会計に対応しており、シェアはNo1である。
・会計ソフト全体の市場の中ではまだまだクラウド会計の割合は圧倒的に少ない。
・従来のデスクトッブアプリケーションにはまだまだ使い勝手の面では勝てない。
・現時点で使い勝手を犠牲にしてでもクラウドに変える時期ではない。
・弥生㈱としては、デスクトッブアプリケーションにクラウドの良さを組み合わせて行く。
・従来のデスクトップアプリケーションでも弥生スマートコネクトという機能で銀行明細やクレジットカード明細の取り込みは可能。
・クラウド会計とデスクトッブアプリケーションとの双方向連携が今秋から実現予定とのこと。
クラウド会計を実際に使用してみて思ったこと
今回の弥生フォーラムでは、展示ブースがあったので、実際にクラウド会計の操作をすることが出来ました。
実際に操作してみて感じたことを記載してみます。
操作性が遅い
画面の切り替えや入力データの登録に時間がかかるため、非常にストレスがかかります。
我々の日常業務には耐えられないレベルと感じました。
入力画面の使い勝手が悪い
簿記の知識がない人向けに開発しているので、税理士にとっては逆に使い勝手が悪い入力画面になっています。
仕訳の登録に非常に時間がかかると感じました。
これも我々の日常業務には耐えられないレベルと感じました。
チェックがしにくい
試算表の内容や消費税の課税区分のチェック等は、まだまだデスクトッブアプリケーションの足元にも及ばないレベルでした。
弥生㈱の社員にこの辺りの事を伝えると、クラウド会計はまだまだ開発途上なので、現時点では会計事務所向けではなく、これから初めて会計ソフトを導入しようとしている小規模事業者向けと考えているとの事でした。
まとめ
会計の本質的な価値は自社の事業が今どんな状況にあるかを、正確に、かつタイムリーに把握し、それによって、事業の健全な運営と発展を実現することにあると考えています。
従って、それを実現して行く為のツールとして会計ソフトがあるのですが、現時点ではまだまだクラウド型の会計ソフトよりも、従来型のデスクトップアプリケーションの方が適していると思います。
クラウド会計は入り口に立ったばかりなので、慌てる必要はないと考えています。
しかし、今後の流れとしてはクラウド会計という選択肢は必ず入ってきますので、それに対応して行くための行動を起こしていくことも大切だと感じています。
弥生㈱が今秋からはじめる、クラウド会計とデスクトッブアプリケーションとの双方向連携は、従来のデスクトップアプリケーションにクラウド会計の良さを取り入れて行くという観点からも非常に期待が出来るサービスだと感じています。