こんにちは、練馬区の税理士須江です！
クラウド会計とは
クラウド会計ソフトとは、従来型のパソコンにインストールする会計ソフトとは異なり、クラウド上で会計データを入力する会計ソフトの事を言います。
クラウド会計で有名なのは現在の所、ｆｒｅｅｅ・ＭＦクラウド会計・弥生会計の3社になると思います。
弥生会計は従来のインストール型の会計ソフトではシェアＮｏ1ですが、クラウド会計では一番最後にリリースした後発組になります。
ｆｒｅｅｅとＭＦクラウド会計は、クラウド会計のみに特化したソフト会社です。
クラウド会計のメリットとしては
・バージョンアップが不要でいつでも最新バージョンを使える
・ＭａｃでもＷｉｎｄｏｗｓでも使える
・インターネット環境があればいつでもどこでも使える
・パソコンが壊れてもデータの消失リスクがない
・インターネットバンキングやクレジットカードの情報を自動で取り込み、仕訳が自動で計上される等々
この中でも一番最後のネットバンキングやクレジットカードとの自動同期機能による仕訳の自動計上を前面に打ち出して、会計帳簿の自動化をアピールしていますが、実際はどうなのでしょうか？
この辺りに関してはまた別の機会に私の思う所を記事にしたいと思っています。
今日は弥生会計オンラインを体験して感じた事を記事にしたいと思います。
弥生会計オンラインを実際に操作してみて
今日セミナーで弥生会計オンラインを操作してみましたが、率直な感想としてはまだまだ実用には時間がかかるかな～というのが正直な思いです。
クラウド会計に関しては弥生会計が一番の後発ですし、まだまだ改善すべき点は多々あると感じましたので、セミナー後に改善して欲しい点を色々と弥生の社員の方に伝えて帰って来ました。
私が操作して感じた事を書いてみたいと思います。
レスポンスが悪い
クラウド会計はネット上のデータを操作する為、通信環境にもよるのでしょうがレスポンスが非常に悪いです。
画面を切り替えるたびに数秒待たなければならないなんて、実務での運用を考えたらあり得ません。
これは、弥生会計だけではなく他のすべてのクラウド会計に言える事かと思いますが、通信環境が今よりももっと早くならない限りは改善されませんので、ソフト会社だけの問題ではないかと思いますが、実際に操作してみてこのストレスには耐えられませんでした。
画面が見ずらい
クラウド会計の特徴なのでしょうが、インストール型の会計ソフトに比べて画面構成が非常に見ずらいと感じました。
もちろん慣れの問題もあるかと思いますが、まだまだ改善の必要があると感じました。
出来ない事が多い
インストール型の会計ソフトでは当たり前のように出来ていた機能が、クラウド会計ソフトに備わっていない事が多すぎると思いました。
セミナー後に色々と機能面での質問をしましたが、その機能は備わっていませんとの回答が多く、改善を要望してきました。
弥生会計はインストール型でシェアＮｏ1という事はそれだけ弥生会計の機能が支持されているという事ですから、その機能をクラウド会計にもきちんと導入して頂きたい所です。
まとめ
現時点でお客様に弥生会計オンラインを勧められるかと聞かれれば、まだ時期尚早かと感じました。
但し、来月には弥生会計オンラインのデータとインストール型のソフトとの相互連携のサービスが開始されるという事でしたので、こちらの機能には期待しています。
お客様は弥生会計オンラインで入力をして、会計事務所側では従来のインストール型での会計ソフトで同じデータを共有できるようになるとの事でした。
ただし、今の弥生会計オンラインのクオリティではまだまだお客様には勧められませんので、さらなる改良を期待したいと思いました。